切り絵による作品を制作しています。人物画や日常の一コマなど、生命の通ったモチーフを主題としています。

No Cut,No Life。

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No Cut,No Life。

「切り絵」というものは、絵でありながら「描く」という表現で語られることがあまりありません。油絵を描く、水彩画を描く。切り絵は「切る」というのであれば、この2大画法もこう表現すべきではないでしょうか。油絵を塗る、水彩画を塗る、と。
 ぼくが自ら切り絵について語る時、たいがいは「切り絵を描く」と言っています。「描く」ということは、筆や鉛筆などの道具ありきの表現でなく、あくまで絵に対してもたらされた言葉なので、切ろうが塗ろうが貼ろうが、何をしようが絵を作りだすことにおいては、油絵たちと同じ行為です。なので「描く」と言いたい。顔を大にして言いたい!「塗る」ことによって描く絵もあるなら、「切る」ことによって「描く」という絵、という認識でいいのではないかと思っています。

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 そしてぼくは「切る」ことによって描いた絵で、多くの方々のお祝いやプレゼントなど、幸せな場面に寄り添ってまいりました。そしてこれからもそうして生きて行くことになるでしょう。ぼくの作風を気に入ってくださる方々からのご依頼で切り絵を描いておりますが、あまり気にはしていけれど言われてみればそうだなあと感じることがひとつあります。それは「切る」ということがちょっぴりネガティブな言葉なのではないかということ。特に誰かから強く指摘を受けた訳ではありませんが、結婚のお祝いや家族の肖像画などを手掛けることは、ぼく以外の人々の気持ちと未来を乗せた仕事です。生み出すぼくとしては、最大限のコンディションとゲン担ぎをしたいというものです。ちらと頭を過ぎるのは少しネガティブな印象を持つこの言葉…「切る」。
 一時期思ったんですが、「切る」ことによって出来あがる「切り絵」は、すべてがつながった紙の絵。つまり「つながりの絵」という表現にしてもいのかなと。実際そういう表現で切り絵を制作されている方もいらっしゃり、「良い言葉を見つけられたな」と羨ましく思ったものです。けれど、自分の中でしっくり来ないというか(いやいや…使うとパクることになりますからアカン!!)、そもそもぼく自身が「切る」ことを否定的にとらえることそのものが間違いなのではないかとも感じていました。

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 で、きちんと思い出してみると、この世にあるのはネガティブな「切る」ばかりではないんです、これが。

式典やゴールのテープカット、ウェディングケーキ入刀、トランプを切る、力を出し切る、十字を切る、切符を切る(旅立ち)、カーブを切る、お料理、断髪式などなど…
 そしてまた、別れの表現でもある「縁を切る」は新しい出会いの始まりでもあります。「出会う」ことが「別れ」への歩みだとか言いだすともうこれはキリがないことなんですが…。
 というわけで皆さんにも考えていただけると嬉しいです。1個でいいので探してみてください。

美しい「切る」、楽しい「切る」、嬉しい「切る」、愛おしい「切る」、美味しい「切る」。きっとたくさんあると思います。

 ぼくにとってのそれらポジティブな「切る」はやはり、自分の描く「切り絵」ですが!!

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